Bodega Santa Cruz de Alpera

Bodega Santa Cruz de Alpera main

スペイン南東部、カスティーリャ=ラ・マンチャ州アルバセテ県に位置するアルペラの地。ここに1947年、25人の地元農家によって設立されたのが「ボデガ・サンタ・クルス・デ・アルペラ」です。以来70年以上にわたり、地域の伝統と革新を融合させながら、世界に誇る高品質なワインを生み出し続けています。
このワイナリーの最大の特徴は、標高900〜1,100メートルというスペインでも屈指の高地に広がるブドウ畑。乾燥した大陸性気候、昼夜の大きな寒暖差、そして石灰質を含む痩せた土壌が、ブドウに凝縮感と鮮やかな酸味をもたらします。これにより、果実味豊かでありながらもエレガントなバランスを持つワインが生まれるのです。
栽培されている主な品種は、スペイン固有のガルナッチャ・ティントレラ。果肉まで赤いこの珍しいブドウは、深い色合いと濃厚な果実味を持ち、ワインに力強さと個性を与えます。中にはピエ・フランコ(接ぎ木なしの自根)で育てられた60年以上の古木もあり、これらの畑からは特に複雑で奥行きのあるワインが生まれます。
栽培は環境への配慮を重視し、ほぼ有機農法に近い形で管理。収穫はすべて手作業で行われ、ブドウの品質を最大限に保ったまま醸造所へと運ばれます。醸造においては、伝統的な手法と最新の技術を融合させ、テロワールの個性を最大限に引き出すことを目指しています。
「ボデガ・サンタ・クルス・デ・アルペラ」は、単なるワインの生産者ではありません。土地と人、自然と技術が調和した、“生きたテロワール”を表現する造り手です。スペイン・アルマンサの風土をそのままボトルに閉じ込めたような、力強くも繊細な味わいを、ぜひご堪能ください。